レーザー治療は、痛みを抑えながら患部だけを精密に処置できる、身体にやさしい最新の歯科治療法です。
南林歯科クリニックでは、できるだけ痛くない治療を実現するため、症状や目的に合わせて複数のレーザーを使い分け、虫歯・歯周病・口内炎から審美治療まで幅広く対応しています。
当院ではCO₂レーザー・Nd:YAGレーザー・ダイオードレーザー、3種類のレーザーを導入しています。

レーザー治療のメリット

  • 患部の炎症を抑える
  • 治療時の痛みを軽減する
  • 出血を抑える
  • 傷口の回復を促す
  • 殺菌作用がある
  • キーンという嫌な音や振動がしない
  • 身体への負担が少なく安全性が高い

レーザー治療のデメリット

  • 保険適用外になることがある
  • 1回の治療にかかる時間が長くなる場合がある

治療内容により保険適用外となる場合があります。詳しくは治療に入る前にご説明いたします。

特徴: Nd:YAGレーザーは、特定の波長(主に1064nm)を持つ光を発します。この波長はメラニン色素やヘモグロビン(血液中の色素)によく吸収されるため、歯ぐきの治療や歯周病治療に特に適しています。また、組織の奥深くまで光が届きやすいという特徴もあります。

主な用途

  • 口内炎治療: 口内炎の痛みを和らげ、治癒を促進します。
  • 歯周病治療: 歯周ポケット内の細菌殺菌や炎症を抑える効果があります。
  • メラニン色素除去: 歯ぐきの黒ずみ(メラニン色素沈着)を除去し、ピンク色の健康的な歯ぐきに戻します。
  • 根管治療: 根管内の殺菌・消毒に用いられます。
Nd:YAGレーザー

特徴: ダイオードレーザーは、様々な波長(主に810nm~980nm)の光を発する半導体を使用したレーザーです。小型で操作がしやすく、費用対効果も高いため、多くの歯科医院で普及しています。Nd:YAGレーザーと同様にメラニンやヘモグロビンに吸収されやすく、軟組織(歯ぐきなど)の処置に広く使われます。

主な用途

  • 殺菌・消毒: 歯周ポケットや根管内の殺菌に。
  • 歯ぐきの整形: 歯ぐきの形を整えたり、余分な歯ぐきを切除したりする際に使用します。
  • 止血: 出血を抑える効果があり、外科処置後の止血に役立ちます。
  • 口内炎治療: 痛みの緩和と治癒促進。
  • 知覚過敏治療: 歯の神経の過敏さを抑える効果が期待できます。
ダイオードレーザー

特徴: CO2レーザーは、水に非常に良く吸収される波長(主に10,600nm)の光を発します。私たちの体組織のほとんどは水分で構成されているため、CO2レーザーは組織の表面を蒸散させる形で切開・切除するのに非常に優れています。熱の広がりが少なく、周囲組織への影響を最小限に抑えることができます。

主な用途

  • 口内炎治療: 痛みの緩和と治癒促進。
  • 軟組織の切開・切除: 歯ぐきの切開、舌小帯や上唇小帯の切除、膿瘍の切開などに用いられます。出血が少なく、縫合が不要な場合も多いです。
  • 止血: 出血を効率的に抑えます。
  • 表面麻酔効果: レーザー照射による鎮痛効果が期待できます。
CO2(炭酸ガス)レーザー

レーザーは、虫歯や歯周病の治療、口内炎や外科処置など、幅広い歯科治療に応用できる最新機器です。
光エネルギーを利用して、痛みを抑えながら組織をやさしく処理できるのが特徴で、治癒を早めたり、出血を抑えたりと、従来の治療をより快適にすることが可能です。

レーザーには、以下のようなさまざまな作用があります。

これらの作用を活かして、当院では次のような治療を行っています。

1.虫歯予防(耐酸性の亢進作用)

ハードレーザーを歯の表面に照射すると、瞬時に融解(メルチィング)が生じます。この融解(メルチィング)層は強い耐酸性を持つことから、歯の表面にレーザーを照射すると虫歯予防効果が得られます。
歯の噛む面(咬合面)には、小窩裂溝という多数の溝があり、図のようにどうしても清掃できない所があります。そのために小窩裂溝は虫歯に成り易いのです。
そこで、小窩裂溝内にレーザーを照射することで、殺菌、消毒、耐酸性の亢進を行い、さらに、レーザーエッチング後フッ素含有のシーラント(小窩裂溝塡塞法)を施せば、虫歯予防の効果を高めます。

2.虫歯治療

ハードレーザーの硬組織の蒸散作用を用いて、虫歯菌に犯された歯の軟化牙質を選択的に除去します。この時、小さな初期虫歯ならレーザーの麻酔効果によって、ほとんどの場合痛みはありません。さらに、レーザーによる耐酸性の亢進作用によって二次カリエス(虫歯の再発)が予防されます。
窩洞(削り取った穴)に歯と同色のレジンを詰める治療の場合、接着を良くするため酸処理(エッチング)を施しますが、レーザーエッチングを用いれば、酸を使う必要がなくなります。また、虫歯が歯肉に接近しているケースでは、治療の際、歯肉を一部切除する必要があります。ハードレーザーを用いれば、無麻酔下で出血させずに切除することができ、大変綺麗に詰めることができます。

3.歯周病治療

歯周治療は、ブラッシングによるプラークの徹底的な除去が最重要です。しかし、歯肉の炎症が著しいケースでは、腫れと痛みによってうまくブラッシングができないことがあります。このようなケースにハードレーザーを照射し、ハードレーザーの治療効果(殺菌、消毒作用・鎮痛、消炎作用・創傷の治癒促進作用)によって、まず歯肉の炎症を軽減させます。これによって、患者様へのブラッシング指導の導入が容易になります。
次の段階として、歯石の除去とルートプレーニングを行います。その際、ハードレーザーをポケット内に照射すると、歯石除去が容易になります。また、歯石の付着した根面のセメント質には、歯周病原性細菌由来の内毒素(エンドトキシン)が表層10μm程度浸透しており、それを残しておくことは再生治癒の妨げになります。通常はルートプレーニングによって機械的に除去しますが、その操作には熟練を要し困難な作業です。ハードレーザーの根面への照射により内毒素も蒸散することから根面処理の確実性が得られます。
また、根分岐部は解剖学的形態から機械的除去が不可能なケースもあり、ハードレーザー照射が有効です。
以上、ハードレーザーの歯周組織への照射の効果は、患者様の苦痛を和らげ、従来の治療法ではなかなか効果が得にくかったケースに有用性が認められることです。また、なんと言っても歯周組織細胞の賦活化が得られ、治療期間の短縮が可能になったことが最大のメリットです。

腫れている歯肉
レーザー照射
治療1週間後

4.小帯切除

ハードレーザーを用いて小帯切除を行えば、レーザーの治療効果(創傷の治癒促進作用・組織の止血、熱凝固作用・鎮痛、消炎作用)によって、術中は殆ど出血せず、術後の痛みや腫れも少なく、治りも早く良好な結果が得られます。

小帯
レーザーで切除
10日後

5.口内炎

誰もが経験する口内炎は大変痛く不快な症状が約7日間以上持続します。そのような口内炎にハードレーザーを照射すると、2~3日で自覚症状はなくなります。患者様によっては1日で痛みがおさまったケースもあります。

口内炎
口内炎にレーザーを当てる様子
治癒が早まった口内炎

6.知覚過敏症

知覚過敏症とは、虫歯でもないのに冷たいものや酸っぱいものを食べた時、歯ブラシの先が当たった時などにキーンといった痛みを感じる症状のことを言います。
レーザーには組織を再生する働きがあります。レーザーを知覚過敏が起こるところに照射すると、歯の表面に薄い膜ができて孔をふさぎ歯の神経を保護するため、知覚過敏の自覚症状を少しずつ軽減することができます。

7.根管治療

当院のNd:YAGレーザーは、石英ファイバーによりレーザー光が伝送されるシステムを採用しています。この石英ファイバーは200~400μmと細いことから、直接根管内に挿入したり瘻孔から挿入して直接根尖病巣にレーザー光を照射することが可能です。
レーザーの殺菌・消毒作用や蒸散・熱凝固作用を用い、根管側枝や根尖分岐部に残存する歯髄組織や細菌を蒸散させ、根管充填時の乾燥も同時に行います。
根尖部へのレーザー照射あるいは瘻孔からのアプローチによって、難治性の根尖性歯周炎の咬合痛や鈍痛が早期に消失します。

8.歯の漂白

無髄歯(神経を取った歯)は時間の経過とともに暗褐色に変色することはよくあります。以前から無髄歯の漂白は行われており、比較的良好な結果が得られていました。しかし、神経が残っている歯の薬物による変色や加齢による変色には、あまり良好な結果が得られませんでした。新しい薬剤の開発とハードレーザーによるレーザーブリーチングの利用によって、神経を取っていない歯への漂白が可能になりました。

9.ガムピーリング=歯ぐきの黒ずみ(メラニン色素)の除去

「ガムピーリング」とは歯ぐきのメラニン色素除去のことをいいます。歯ぐきを健康的なピンク色にする審美治療です。健康な歯肉はピンク色をしています。しかし、人によっては歯肉の一部が黒くなっている場合があります。これはメラノサイトと言う細胞が黒い顆粒(メラノゾーム)を産生し、隣接する細胞に注入するために起こります。Nd:YAGレーザーは色素依存性があり、黒色部に特にレーザーエネルギーが吸収されやすい性質があります。そこで、黒いメラノゾームに選択的にレーザーエネルギーが吸収され蒸散されるために、黒い色素が除去されます。

10.顎関節症

顎関節症とは、顎の骨や関節を支える筋肉・靭帯などに問題が生じる病気です。日本人は一生の間に3人に1人は経験するというデータがあり、生活習慣病の一つとも言われています。口を開けるとカクカクといった音がする、痛みで口が大きく開けにくい、食べ物が噛みにくいなどといった不快な症状がみられます。
レーザーを顎関節に照射します。やや温かくなり、血流を改善し、顎関節の痛みや開口障害を緩和します。

当院では、歯科治療に伴う痛みや不安をできる限り軽減し、安心して治療を受けていただける環境づくりに努めています。
レーザーの特性を最大限に活かし、安全性と精度を両立した治療の提供を目指しております。
レーザー治療について詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

「レーザー(Laser)」とは「Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation」の頭文字をとってできた合成語で、直訳すると「放射の誘導放出による光の増幅」となります。
歴史的には1905年A.アインシュタインの光量子説でその存在が予言され、その後1960年にS.メイマンにより、初めてルビーレーザーが発明されました。レーザー光は人工的に作り出された光で、自然光とは異なる特性をもっています。
レーザー光の特性は波長と位相が規則正しくそろっていることです。それによって単色性(純粋な光)、指向性(拡散せず直進する光)、収束性(一点に集光)等の優れた性質がうまれます。以来、産業界は勿論、医科・歯科の分野でも応用が試みられています。

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