入れ歯

「顎骨壊死（がっこつえし）」とは？

顎骨壊死とは、顎の骨の一部が血流を失い、死んでしまう状態です。
痛みや腫れ、膿の排出、骨の露出といった症状が現れ、進行すると外科的手術や長期的な治療が必要になることもあります。
抜歯やインプラントなどの骨に刺激を与える処置をきっかけに発症するケースが多く、「薬を飲んでいることを歯科に伝えていなかった」ことが背景にあることも少なくありません。

顎骨壊死を防ぐために、大切なこと

1．お薬の情報を、必ず歯科医師に伝えてください
　特に「何年も前から服用している」という方ほど、医療者側に伝わっていないケースが多く見受けられます。

2．骨に負担をかける処置は慎重に選ぶ必要があります
　抜歯・インプラントなどの外科的治療は、服薬状況や全身状態をふまえ、慎重に判断する必要があります。

3．予防と管理で“壊死”を避けることができます
　お薬を使っていても、きちんとした口腔ケアと治療のタイミングを見極めることで、顎骨壊死のリスクを大幅に減らすことが可能です。

入れ歯は、安全な選択肢になることもあります

インプラントをご希望の方でも、服薬内容や全身のご病状によっては、入れ歯のほうが安全かつ確実な選択肢となることがあります。特に、顎の骨に外科的刺激を与えることが難しいケースでは、外科処置を伴わない入れ歯が第一選択となることもあるのです。

ご不安がある方へ

当院では、服薬歴・既往歴・現在の健康状態をしっかり把握し、患者様と一緒にリスクと向き合いながら治療方法を選択いたします。不安なことは遠慮なくお話しください。「知らなかった」ことで、将来の選択肢が狭まることのないよう、正しい知識と丁寧な診療で患者様の健康を守ります。