歯周病

これらの症状は、歯周病のサインかもしれません。

歯周病は、自覚症状のないまま静かに進行し、気がついた時には大切な歯を失う恐れのある、恐るべき生活習慣病です。
早期に発見し、適切に治療・予防することが大切です。

当院では、歯周病を「防ぎ・見つけ・治す」をモットーに、できるだけ歯を残し、いつまでも患者様ご自身の歯で快適に過ごしていただけるよう、早期発見と定期的なメンテナンスに力を注いでおります。
大切な歯を守ることは、未来の健康と笑顔を守ること――そのために、私たちは全力でサポートいたします。

尼崎市歯周病検診(歯周疾患検診)のご案内

当院は、尼崎市の歯周病検診(歯周疾患検診)実施医療機関です。
節目の年齢を迎える方(4月1日現在で、40歳、50歳、60歳、70歳の方)を対象に、市より「受診券」が郵送されます。
この受診券をお持ちいただくことで、無料で歯周病の検診を受けることができます。

歯周病は自覚症状が出にくく、気づかないうちに進行してしまうこともあります。
この10年に一度の無料で受診できるこの機会に、ぜひご自身のお口の健康状態を確認しましょう。

受診の流れ

  1. 受診券が届いたら、お電話または受付でご予約ください。
  2. ご予約の際に「尼崎市の歯周病検診を希望」とお伝えください。
  3. 当日は受診券をお持ちのうえ、ご来院ください。

検診では、歯や歯ぐきの状態チェック、歯周病の進行度評価、保健指導を行います。
(※レントゲン撮影や治療、歯石除去などは含まれません)

歯周病とは

歯周病は歯を失う原因の第1位
自覚がないまま進行し、気づいた時には手遅れになることもあります。

歯周病は痛みもなく静かに進行し、「サイレント・ディジーズ(沈黙の病気)」と呼ばれます。実は、成人の約8割がかかっていると言われています。

歯周病はお口の中だけの病気ではありません。動脈硬化や認知症など全身疾患のリスクを高めることが分かっています。

歯周病は早く気づき、しっかり予防することが最善策。毎日の歯磨きと歯科医院での定期的なチェックが大切です。

歯周病は細菌による感染症です。お口の中で菌が増えることで進行します。毎日のケアが重要です。

喫煙・偏った食生活・ストレスや睡眠不足など、日々の生活習慣が歯周病のリスクファクターです。生活習慣の見直しが予防の鍵です。

歯周病の進行と症状

歯周病はゆっくりと慢性的に進行する病気です。初期の段階の「歯肉炎」と進行した「歯周炎」に分類されます。

健康な状態の歯周組織

健康な歯周組織

健常な歯周ポケットは0.5~2mm と浅く、歯と歯の間にすき間がなく引き締まっています。ブラッシングによる出血はありません。3~6カ月に一度、定期検診を行い、ご自宅でしっかりとプラークコントロールしましょう。

STEP
1

歯肉炎

歯の周囲や表面、歯と歯の間など歯ブラシが届きにくい部分に歯垢(プラーク)がたまり、歯肉に炎症が起きてきます。そのことにより歯周ポケットと呼ばれる小さなすき間ができます。歯ぐきの赤みや腫れ、出血といった症状が起こりやすくなります。この段階では歯を支える歯槽骨は吸収していません。

歯の周囲や表面、歯と歯の間など歯ブラシが届きにくい部分に歯垢(プラーク)がたまり、歯肉に炎症が起きてきます。そのことにより歯周ポケットと呼ばれる小さなすき間ができます。歯ぐきの赤みや腫れ、出血といった症状が起こりやすくなります。この段階では歯を支える歯槽骨は吸収していません。

「歯肉炎」の段階であれば、症状を改善し、元の引き締まった歯ぐきの状態に戻すことも可能です。

STEP
2

軽度歯周炎

軽度歯周炎

歯周ポケットは、4~5mm ほどになり、ポケット内にプラークや歯石がたまり炎症がより強くなります。歯ぐきが下がり、冷たいものがしみるようになる知覚過敏の症状が出ます。歯肉の色が赤みを帯びてきます。歯を支える歯槽骨も吸収し始めます。口臭が気になり始める頃です。

STEP
3

中等度歯肉炎

炎症が進行して歯周ポケットが5~7mmとさらに深くなります。さらに歯肉が腫れて赤紫になります。歯ぐきが下がり、露出した歯の根元が虫歯になるリスクも出てきます。歯槽骨の吸収が進行、口臭が悪化します。歯を指で押すとブヨブヨして、弱干歯がぐらぐらしてきます。それにより、食べ物が噛みづらくなります。

STEP
4

重度歯肉炎

進行した歯周病

歯周ポケット内に膿が溜まり、強い痛みが出ることがあります。歯周ポケットは7mm以上になります。歯のぐらぐらが著しくなり、歯肉も全体的に真っ赤もしくは赤紫色になり出血も認められます。放置しておくと、歯が自然に抜け落ちることもあります。

STEP
5

歯周病の治療

歯周病の原因はプラーク中の細菌ですから、まずはプラークコントロール(プラークをきちんと取り除くこと)が最も効果的な治療法になります。早めに適切な口腔ケアを始めることで、大切な歯を失うリスクを大きく減らせます。

また、歯周病は「生活習慣病」の一つです。食生活の乱れ、ストレス、睡眠不足、基礎代謝の低下、喫煙、飲酒など、日々の生活習慣が発症や進行に深く関わっています。

歯周病治療の鍵は、実はとてもシンプルなんです。毎日の丁寧なプラークコントロールと、健康的な生活習慣**。この2つを見直すことが、皆さんの大切な歯を長く守る一番の近道なんですよ。

「最近忙しくて疲れている」「ストレスが溜まっている」と感じる時、歯ぐきが腫れたり口臭がしたりした経験はありませんか? これは、自律神経の乱れから免疫力が低下しているサインかもしれません。歯周病を防ぐためには、体の抵抗力を高め、免疫力を活性化させることも非常に重要なんです。

歯周病はひとたび罹患すると完治することが難しい病気です。
治療が終わったあとも、再発を防止するために、定期的なチェックとクリーニングが必要となります。来院していただく間隔は歯周病の程度によって異なりますが、健康な歯ぐきの方のメインテナンス間隔が6ヶ月~1年ごとであるのに対して、中等度以上に進行した歯周病にかかっていた方の場合は1~4ヶ月に1回はクリーニングが必要となります。
いくつになっても健康な歯を残しておくために、ご自宅でのセルフケアと定期的な歯科検診の両輪で取り組んでいきましょう。

歯周組織再生療法

歯周病は虫歯と並んでお口の2大疾患の一つであり、日本では成人の約8割が歯周病感染者、あるいは予備軍といわれています。歯を失う原因の第一位でもあり(参考:「歯の喪失の原因」e-ヘルスネット)、早期発見・早期治療が非常に重要です。
歯周病の原因は、「歯周ポケット」と呼ばれる歯と歯ぐきのすき間に付着した歯垢(プラーク)や歯石の中に潜んでいる歯周病菌です。細菌が出す毒素によって、歯肉の腫れ、出血など炎症が起きる感染症なのです。
歯周病は徐々に進行する病気です。進行するまで自覚症状が少ないため、気がついた時にはかなり病気が進行していることがあります。歯肉炎の段階であれば十分に治る可能性がありますが、歯を支える骨(歯槽骨)や歯肉といった歯周組織が破壊され始めると、歯を支えることができなくなり、抜歯をしなければならない場合もあります。歯周病により破壊された歯周組織は自然に再生することはありません。

歯周病の治療には大きく分けて2つあります。

歯周基本治療

日々のセルフケアと歯科医院での定期的なクリーニングで、プラークや歯石を除去し、炎症症状を改善する治療

歯周外科治療

①の歯周基本治療では症状が改善しなかった場合に行われる外科手術による治療

「歯周外科治療」の一つであるフラップ手術(歯肉剥離掻把手術)では、歯肉を切開・剥離して歯周ポケットの深いところにあるプラークや歯石を徹底的に取り除きます。このフラップ手術時に歯周組織再生療法を併用することによって、失われた歯周組織を再生し、ご自身の歯を温存できる可能性があります。

歯周組織再生剤「リグロス」

リグロスは医科分野において、やけどや床ずれなどで失った皮膚の再生に使用されている薬剤を歯科用に濃度を変え、歯を支える歯周組織を再生するための治療に使用が開始されました。

リグロスの主成分は「bFGF」というたんぱく質で、トラフェルミンとも呼ばれます。細胞を増やす成長因子「bFGF」は、骨や筋肉などの細胞の増殖や分化を促すとともに、血管を新たにつくりだす作用もあり、栄養補給を可能にするので、歯肉や顎の骨などの歯を支える歯周組織をしっかりと再生させられます。

重度の歯周病の治療のための歯周組織再生療法は、これまでは自費診療で、患者様の経済的負担が大きいというデメリットがありました。しかし、保険診療で使用できる薬剤「リグロス」により、費用のご負担を抑え、より多くの患者様に再生療法を受けていただけるようになりました。

歯周組織再生療法「リグロス」

歯周組織再生療法のメリット

歯を残せる可能性が高まる

リグロスの作用により顎の骨などの歯を支える歯周組織が再生され抜歯を回避できるため、ご自身の大切な歯を残せる可能性が高くなります。

歯周病の進行を抑える

歯周病によって歯がグラグラ揺れてしまい、顎の骨に負担がかかることでさらに歯周病が進行してしまいます。リグロスの効果で歯の揺れが収まれば、歯周病の進行を食い止めることができます。

ご負担を軽減する

リグロスによって歯周組織が再生されると、歯がグラグラ揺れることで生じる痛みや不快感、しっかり噛めないという患者様のご負担を軽減できます。

歯周組織再生療法のデメリット

リグロスを使用した治療に入るまでの期間が長くかかる

フラップ手術を行うためには歯周基本治療をすませておく必要があります。まずはスケーリングで歯肉縁上の歯石を除去し、次に何回かに分けてSRPで歯肉縁下の歯石を除去します。そのため、フラップ手術までに通常2~3カ月かかってしまいます。

適用部位が限られる

リグロスは歯周病のすべての歯が適用部位ではありません。歯周ポケットの深さが4㎜以上で、骨欠損の深さが3㎜以上の垂直性骨欠損がある場合に限られています。「垂直性骨欠損」とは縦方向に深く掘られたように顎の骨が破壊されている状態のことです。事前に入念な検査を行い、適用かどうかの判断をします。

リグロスを使用した治療の流れ

歯周病の基本治療が終了している方

リグロスによる再生療法は、リグロスの効果をしっかりと活かすために、まずは歯周病菌(プラークや歯石)を除去する歯周病の基本治療を行う必要があります。適切な基本治療で歯ぐきを健康な状態にした後、フラップ手術に移行します。そのため、歯周病の基本治療が終わった患者様が対象となります。

歯周ポケットが4㎜以上の深さがあり、骨欠損の深さが3㎜以上の垂直性骨欠損の方

リグロスは骨欠損の深さが3㎜以上の垂直性骨欠損が適用部位になります。垂直に破壊されている顎の骨を再生し、歯周病の進行を防ぐことできます。

非喫煙者の方

喫煙習慣があるとそうでない方と比べてリグロスの効果が得られにくくなります。ぜひこの機会に禁煙をご検討ください。

歯肉の切開

歯肉の剥離

STEP
1

歯肉の剥離 プラーク・歯石などの除去

歯肉の剝離
STEP
2

歯槽骨の欠損部にリグロスの塗布

リグロス塗布

STEP
3

切開創の縫合

切開創の縫合

STEP
4

2週間後、抜糸

患部の消毒、必要があれば治癒促進のためにレーザーを使用します。

STEP
5

経過観察

STEP
6

再生療法を成功させるためには、術後のプラークコントロール=毎日のブラッシングと歯科医院でのクリーニングでお口の中をいい状態に保つことが大切です。

当院では、適切な診断のもと、できるだけご自身の歯を残す治療を心がけております。そして、お口の健康状態の改善が全身の健康に繋がるよう、積極的に歯周病治療に取り組んでいます。歯に付着した歯垢や歯石を除去するだけではなく、正しい歯磨きの方法をお伝えいたしますので、ご不明点がありましたらお気軽にご相談ください。

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